国内で現在患者数が増加している、成人先天性心疾患（ACHD: Adult Congenital Heart Disease）に対応するため、当科では2013年6月から信大附属病院にACHCを設置して成人先天性心疾患領域の診療を行っています。たくさんの患者さんが当院成人先天性心疾患センターを受診されていて、薬剤治療、定期的な画像検査のほか、心臓再手術、不整脈治療、周産期管理などを受けています。

図　信州大学ACHC受診患者数累計
毎月3-4名の新規患者受診があります。
Circ J. 2019;83:424-431.

1. 長野県立こども病院との連携

ACHD患者さんは小児循環器のスペシャリストと成人循環器内科専門医による共同診療による管理が望ましいとされています。当センターでは長野県立こども病院と診療連携協定を締結し、お互いに外来診療医師を派遣しあうことで、シームレスなACHD診療を実現しています。

2. 院内他科との連携

心臓外科や循環器内科不整脈グループとの連携はもとより、肝臓内科、産科、精神科など他診療科と緊密に連携し、病態に応じた適切な医療が提供できる体制を整えています。

3. 長野県内施設との連携

健康状態を管理するクリニック、定期的な検査を行う地元の総合病院、侵襲的検査や治療を行うACHDと必要に応じた医療提供ができる体制づくりを目指しています。

図　大学病院とこども病院の診療連携による ACHD 診療体制：長野モデル Circ J.2019;83:424-431.

近隣のクリニックまたは病院からの紹介状をお持ちになり、外来予約センター（TEL 0263-37-3500）で受診予約いただけます。

水曜日と金曜日の午後に外来診察を行っています。
担当医：元木博彦　成人先天性心疾患学会暫定専門医