家族性コレステロール血症の患者さんや、糖尿病・高血圧等リスクを複数お持ちの患者さんなど、動脈硬化性疾患のリスクの高い患者さんにおいて、LDLコレステロール値の厳格なコントロールを行うことが、冠動脈疾患発症の予防につながるということが広く知られています。

さらに、近年これまでの内服治療に加えて、さらに強いコレステロール低下作用が期待できる注射薬も登場したことにより、LDLコレステロール値への注目が、さらに高まってきています。

現在、日本における動脈硬化予防のガイドラインにおいて、コレステロールの治療目標値は、患者さんのリスクにより設定されています。冠動脈疾患2次予防については、LDLコレステロール100mg/dl未満、リスクが特に高い患者さんは70ml/dl未満と非常に高い数値が設定されています。
(以下図1)
しかし、動脈硬化性疾患のリスクはあるにもかかわらず、十分なコントロールを達成できない患者さんも多く存在しているのが日本の現状です。その背景には、家族成功コレステロール血症、スタチン不耐なども関わっています。

動脈硬化疾患予防ガイドライン2017 日本動脈硬化学会

当外来では、患者さんそれぞれの生活背景・疾患リスクを十分に評価した上で、脂質異常症の状態を把握し、治療法(内服治療、運動療法、食事療法、LDLアフェレーシスなど)を提案させていただきます。

  • 家族性高レステロール血症の診断(遺伝子検査も含む)・治療
  • 動脈硬化性疾患予防のための1次予防・2次予防
  • PCSK9阻害剤導入など